教福寺 庫裡
<CONSEPT>
~つつみこむ~
お寺の多目的ホールの設計です。
凜とした空間がやさしい光に包まれるイメージとして、 素紙(楮を原料とした着色していない和紙)で、空間を包み込みました。
多目的スペースの壁をR型にし、それに繋がるガラス板の表面にも連続して紙を貼っていくことで、壁全体に統一感をもたせました。また、素紙を貼ったガラス面は雲の様に見え、光りを透過し、内部にやさしい余光を運びます。
更に、白い壁の延長線上に間接照明を入れて、単調になりがちな壁面にも 素紙の素材を感じられるようにしています。
その白い壁面は、下地の塗装面が紙の目の隙間から光の粒を返照しているので、角度によってはきらきらと光って見えます。次に、多目的ホールへの導入通路です。
ここは、意識の上で一端日常生活を切り離す場所にするため、グリーンに塗装し、真空の世界観を演出しました。その通路の向こう側にある、清々しい光に包まれたホールへ、
心を無にして入って行けますように。そしてその先には、人々の笑顔が鮮やかに咲く集いの場があります。
<OWNER'S COMENT>
どなたにも開かれた明るいお寺を目指し
改装に踏み切りました。
心を解放し、抱かれ、再生する空間。
お檀家さんがくつろげる場
地域のコミュニティの場
またイベントや教室など多目的に御利用いただき、
皆様の笑顔が紡がれていくことを願っております。
教福寺 住職 鈴木康照
<COMENT>
多目的ホールという交流の場ができ、
様々な人の出会いが増えていくことでしょう。
皆様が、心豊かな時間を過ごす広場になればと思います。
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更新日-2012-06-23